第3章 エッジ、静寂に抱かれ


 エッジは雨です。寒いです。吐く息が白く見えます。
陰鬱で静寂に包まれたエッジを、時々現れる
DGを倒しながらヴィンがさまよいます。
 
 シャルアとの出会い。ただの科学者ではなく戦士でもある彼女ですが、あそこまで接近を許すなんてヴィンセント、
元タークスとしてどうなんでしょう。それとも切羽詰った殺気を感じなかったから?
銃口を向けるタイミング、完全に遅れてます。(自分の不死性に自信ありってことですか?)

「局長からあんたの話はかねがね聞いている」というシャルア。リーブはいったいどういう風に話していたんでしょう?
「あんたたち」と星を救った仲間全員のことならわかるんですが。WRO内ではヴィンは有名人のようです。
そして、リーブとしてはやはり活用したい人財ということなんでしょうね。
仲間たちの中で、ひとりだけ定職もなくふらふらしていそうだし。

 シャルアの「さがしもの」に興味を示すヴィンセント。
これは、彼の意思というよりは、物語の伏線と考えた方が妥当な気がします。


 やっと見つけたWRO隊員は、もう虫の息でした。道端で息を引き取る彼をお看取りします。
「全滅」という言葉に反応するあたり、一応自分の役割を意識はしている模様です。
町外れの倉庫に人が集められていると聞いて、向かう気になります。

 そこで出会った一人の少年。カードキーは?と聞かれて首を振る彼。
(これが何だかかわいくて、個人的にはとても好きです〜)
今回は、例の携帯電話の時のようなオーバーアクションはありませんでした(笑) 
少年を守りながらDGソルジャーをばっさばっさと倒して、カードキーを手に入れるヴィンセント。
「ああ、わかった。助かったよ」と、子供には優しいです。小さいものが好きなんでしょうかね。ケットにも優しかったし。
そのあと少年から両親の仇討ちを頼まれますが、安請け合いはしないのがこの人らしいところ。
肩を震わせて話す少年を、しゃがみこんで見つめます。
ヴィンセントでこういうシチュエーションをもってくるとは思いませんでしたね〜! 主役ならではのシーンというところ
でしょうかね。無口な彼ですが、目線と白く見える息で演技させてますね。
ありがちなパターンなのですが、まんまと乗せられて喜んでしまうあたりが、私も小市民です。いいです、それでも(笑)。
「お願いします!」という少年の言葉にうなづいたのか、俯いただけなのか。
DGソルジャーの意図やエッジの人々の行方など、色々深慮しているようにも見えますが、これはファンの贔屓目で、
案外何も考えてなかったりして。


 倉庫には既に誰もいなくて、迎えたのは芸人のようなヘビーマウントソルジャー(何なんだろうアレ、一体)。
それを屠って外に出ると、もっと怖い朱のロッソが待っていました!

 エンシェントマテリアを持っているだろう。おとなしく出せと言われても、当の本人にはちんぷんかんぷん。
何のことかわからなくて黙っていたら、交渉不成立とみなされて攻撃されます。
切り付けられ、撃たれ、あげくのはてにはぶっ飛ばされるヴィンセント。何故反撃しない? 相手が女だから? 
男やメカ相手とはずいぶん対応が違うなあ。やっぱりフェミニストなのでしょうか?

 カオスへの変身は、所謂リミットブレイクでしょうか? カオスセイバーのような衝撃波で、ロッソを撃退。
でも、この時自分からエンシェントマテリアの場所を暴露してしまうのでした。
やれやれ。

 体内に埋め込まれているマテリアが、カオスになると体表に露出するっていうのはシュールですね。
カオス制御の鍵というし、カオスそのものとは反発するものなんでしょうか? それにカオスになるとその間の記憶は
すっとぶみたいですし、ヴィンは自分の左胸にマテリアが埋め込まれているなんて知らないんでしょうね。
 それにカオスになると彼自身の負担も大きいらしく、変身解除後、昏倒してしまうヴィンセント。ちょっと嬉しい(違う)
旅の間も変身の度ごとに、昏倒していたのかしら。誰が面倒みてたんでしょうね〜

DIRGE of CERBERUS